« 『桜田門外ノ変』──無名武士たちの墓碑銘として | トップページ | 『クロッシング』──現場を見てください>キャリア組の方 »

2010年11月15日 (月)

『歩きながら考えよう 建築も人生も』──「連戦連敗」の思想

『歩きながら考えよう 建築も人生も』安藤忠雄 (PHP研究所、2010年11月刊)

 本書は、インタビューへの回答を編者が文章形式にまとめ、安藤忠雄の校閲、加筆を経て本にされたものである。ゆえに、読者が安藤について知りたいことが、てらいなく綴られ、ページあたりの情報含有率が高い。氏の生き方から得られるものが、いつでも参照できる座右においてもいいような書である。

 ここから学ばされることは、思考のブレなさ、集中度である。安藤ほど、子ども時代からブレない人物はいない。魚釣りやトンボとりをしていても、常に、「どうやったら、有効にできるか」を考え続けていたということは、いかなる状況、分野においても、頭を動かし続けることが、ブレない最良の道であることを教えてくれる。また、安藤忠雄の建築家としての強みとは、現場を徹底的に知り尽くしていることではないかとも思われる。

 若者向けに語られたというが、大きな活字、ページ数の少ない本書は、人生の終盤に入ったと意識する年代の人々にこそ読んでほしい。何歳になっても、夢に挑戦し続けることが、青春である。そして青春とは、「連戦連敗」を甘受しつつも、なおも挑戦し続ける生き方のことである。

歩きながら考えようBook歩きながら考えよう

著者:安藤 忠雄
販売元:PHP研究所
Amazon.co.jpで詳細を確認する


|

« 『桜田門外ノ変』──無名武士たちの墓碑銘として | トップページ | 『クロッシング』──現場を見てください>キャリア組の方 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『歩きながら考えよう 建築も人生も』──「連戦連敗」の思想:

« 『桜田門外ノ変』──無名武士たちの墓碑銘として | トップページ | 『クロッシング』──現場を見てください>キャリア組の方 »