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2011年5月

2011年5月31日 (火)

ニューヨークの雨

  マット・デイモン主演の『アジャストメント』を観ていたら、5年前ニューヨークへ行ったときも、雨が降っていたのを思い出した。この映画の舞台もニューヨークで、雨、水が、キーアイテムになっている。必然的に、船着き場も、重要な場所である。
 ヨーロッパからの移民の船が最初に着いたのも、自由の女神がすぐ近くに見える船着き場だったので、ここは、ニューヨークの入り口のような感じがある。
 急な雨に降られ、デリで黒の折りたたみ傘を買ったが、ニューヨークの人々の傘は地味で、黒か、たまに、ゴルフで使うパラソルのような大振りな傘を差している人もいる。しかし、なにせ、5年前である。人々の様子も変わったかもしれない。しかし、この映画で観るかぎりは変わっていない。
 もうひとつのキーアイテムになっている帽子を、キーパーソンから受け取ったデイモンが、雨のニューヨークの街を走り出すシーンは、ドラマチックな感動が心を揺さぶる。


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2011年5月29日 (日)

パリの雨

 台風の影響で、このところ、日本の大部分に雨が降っているのではないか。こちら、福岡も雨で、気分は、「ショパン」になっている。昨日は、ホロヴィッツのショパン、エチュード(ハ短調作品10-12)「革命」を聴いていた。ついでに、それをジャズにした、マル・ウォールドロンの同曲(アルバム"Spring in Prague"より)も聴いてみた。……いいじゃん、いいじゃん。10年ほど前には、かなりその気になって聴いていた曲であるが、今の方がそのよさがわかる。
 「グールドの帽子」さんのブログを覗けば、イタリア旅行の報告が続いて、今日は、「ペルージャの雨」である。
 コメントを残せば、「山下さんも得意のフランス語で、フランスの街を闊歩してください」というお返事。そっか〜。で、突如、2年前のパリを思い出し、かつ、ネットにはアップしていなかった写真を取り出してみた。

 2009年12月24日、妹と、たどり着いたパリは、雨だった……。午後6時もまわっていたか、シャルル・ドゴール空港の外はすでに暗い……。いろいろ聞きまわり、パリ市内に入る空港バスが出る場所を探した。大して大きくはないが、スーツケースもがらがら持ってバスに乗り込んだ。いじわるな運転手が、「ほらほら、荷物は、ここへ載せて」と、荷物載せの棚を示す。「重くて上がらないから、載せてください」というと、知らん顔で行ってしまった。でも、見るに見かねた、近くに座っていた親切なお方が、われわれ二人のスーツケースを棚に上げてくれた。パリは、いじわるな人と、親切な人が、はっきり分かれている……ような気がする。

 オペラで降り、雨の石畳を、がらがらスーツケースを引きずって、ホテル、インター・コンチネンタル・パリ(だったかな〜?)に向かう。だいたい、停留所の近くだったので、すぐに見つかるはずであるが、雨のために手間取る。タクシーにすればよかった、今度は、タクシーにしよう……と、思いつつ、冷たい雨の道をあっちゃこっちゃ……。なんと、舗道には、アフリカ系のホームレス(仏語では、SDF(sans domicile fixe……直訳すれば、「固定した住居なし」)が「寝ている」。雨が打ちつける舗道のまん真ん中に、だよ。「倒れている」のではなく、明らかに、「寝ている」。眠っているわけではないようだが、ふてくされたように寝ているのである。日本じゃ、青いビニールテントの邸宅にお住まいになっているホームレスが、ここでは、雨ン中で寝転んでいる……。このあとも、日本と比べたら、はるかに厳しいホームレス事情を見ることになる。なんと、日本はホームレス天国だった!

 着いてすぐ、ネットで予約してあった、ホテル内にある、「カフェ・ド・ラペ」(ミシュランに載っている有名レストランであるが、お値段はそれなりに張るが、どってことないお味)で食事をし、夜の街へ。まずキオスクで傘を買う。

 「お写真」は、クリスマスイブの雨に煙る、マドレーヌ寺院である。この内部はすばらしかった、ですが、それは、またあとで。それと、雨のパリの街角。マドレーヌ寺院の近く。


Madeleine


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2011年5月19日 (木)

官僚体質の半減期は……──『3.11クライシス』佐藤優著

 『3.11クライシス』佐藤優著(マガジンハウス、2011年4月刊)

 2011年3月11日、東北地方で、マグニチュード9.0の地震が発生し、その後、巨大津波、福島原子力発電所で放射性物質が洩れはじめた、まさに直後から書かれた、「ライブドアニュース」のための原稿から始まっている。そのほかのメディアに書かれたものもあるが、重複して著者は訴えたいことを書き続けている。著者の訴えたいことはこうである──。
 いま、日本は、たいへんな転換点かつ国家的危機にある。こういうときは、政治的に敵対している人々も力を合わせて国家を、ひいては、現政権を支えなければならない。さらに踏み込んでいえば、お国のために命をかけている人を支えろ! さらに言えば、お国のために、命をかけることも覚悟せよ! だから、著者はあえて、「国家翼賛体制を!」と言っている。これは、一種の言葉のアヤ……みたいなことをほのめかして、マジで、戦前の軍国主義者みたいなことを言っているわけではないぞ、と、自由世界を生きる読者を安心させもしているようだが、どうだろう? やはり、「翼賛」などという言葉を持ち出してしまった以上、それは、翼賛になってしまうだろう。言葉とはそういうものである。
 東日本大震災以後、誰しもが、ナショナリスト的心情を持ちうるようになったと思うが、それをすぐに、翼賛につなげてしまうのはどうですかね……。
 はっきり言えば、この人は、まだ、官僚体質が抜けていない。入獄すれば抜けるのかと言えば、そうではないらしい。どうも、官僚体質の半減期は、20年くらいなんじゃないですか?

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 「お写真」は、連休に遊びに来た妹にくっついているわん太。

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垂れ流し読書にご用心のよい見本──『空気を読むな、本を読め。』小飼弾著

 『空気を読むな、本を読め。』小飼弾著(イースト・プレス、2009年11月刊)

 どーでもいいんですけど、本書じたいが、本と言えるかどうか……。普通の本(今となっては、どういったものが普通の本か、よくわからなくなっているが、とりあえず、四六判の小説、250ページとしておこう)に比べて、文字数は半分以下、大きな活字で、全面文字のページも、普通の本の60%くらいの文字数しかない。しかも、章以下の、小見出しが入っているページには、イラストとタイトルに5行も取っているし、左ページが右ページの内容を説明したイラストのみというページも多い。
 本を読め、ということは誰でも言っている。ただそれだけのことである。それをことさら本にする意味があったか。本人はたいへんな読書家のつもりかもしれないけど、最後に付されている「小飼弾が選ぶ 最強の100冊+1」のリストを見ても、この人、ほんとうに本を読んでるの? と疑問に思う。恥になるから、大いばりでこういうリストは晒さない方がいい。
 ただただ、無批判に「本のようなもの」を読み流し、本とはなにかを考えることもなく、無批判に「本のようなもの」を出してしまった……太ったオジサン(だって本人の写真が表紙になっているのだからしょうがない(笑))。
 かういふヤカラからの害毒から逃れるためには、若者には、「書を捨てよ、街へ出よう」というしかないだろう(ため息)。
 だいたい、「クソ本」なんて言葉が、まともに本を読んでいる人間の口から出てくるわけがない。

空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)Book空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)

著者:小飼 弾
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 「お写真」は。こどもの日に海に行った帰りに走るわん太。

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