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2011年6月21日 (火)

『127時間』──最高のイケメンによる最悪の事態

 『127時間』ダニー・ボイル監督

 本作は、映画の題材のために、「ネタばれ」で語るレビュアーが多くなるのではないかと思う。しかし、どこまでがネタバレかは、微妙なところである。アメリカであった事実は、かなり有名になったものなので、すでに結果を知っている人が多いと思う。その結果を語ることがネタバレに抵触するのかもしれないが……。
 しかし、本作は、そういうストーリーはさておいても、自然界を冒険することが好きな若者が、その冒険で最悪のアクシデントに見舞われ、いかに対処するかという話であるが、その最悪の時間の描出は、観客に、他者を、最高度のプライバシーに踏み込ませながら凝視させる。ちょっとやそっとの風貌では醜さがすぐ露呈してしまう。すると、映画の意味は違うものになってしまう。もっと重い、行いそのものに対する意見や、自然界の恐ろしさというものに言及させてしまうかもしれない。
 しかし、それは、監督のダニー・ボイルの意図するところではない。映像を見ればわかるとおり、ボイル監督は、かなり軽い、明るいノリで、この最悪の事態を描く。この若者の機転、知恵が、自然界と対峙して、試される……。こういう意図を表現するには、まずなによりも、軽い感じの繊細な風貌の、最高のイケメン俳優が必要である。しかも、かなりの演技力のある……。
 といったら、いま、このヒトしかいない。ジェームズ・フランコである。
 出発前、水筒に水が満たされていくみずみずしさが美しい。それはドラマの伏線でもある。
 車から自転車に乗り換えて疾走する場面のスピード感が美しい。オープニングの音楽も、相変わらずセンスがいい。


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販売元:Interscope Records

発売日:2010/11/22
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コメント

山下晴代さん こんばんは
久しぶりにブログを見ましたが
ヤフーの時よりずいぶんあっさりとして
良かったです
これなら訪ねやすいと思います
それにしても「127」といい「奇跡」といい
見る機会が少ない映画です
後でレンタルの参考にさせていただければと
思います

投稿: グールドの帽子 | 2011年6月27日 (月) 23時51分

グールドの帽子さん、コメントありがとうございます。

ヤフーももちろん、続けてます。同内容で、だいたい5個ですね(笑)、なかでは、「はてな」のデザインが気にいってます。
使いやすさも「はてな」ですかね。まあ、グールド帽(略して(笑))さんには、同じココログを紹介しましたが……。

http://d.hatena.ne.jp/palaceatene/

http://blogs.yahoo.co.jp/vraifleurbleu39

http://kumogakure.blog.so-net.ne.jp/

http://haruyomu.cocolog-nifty.com/

http://womanlib.at.webry.info/

投稿: 山下晴代 | 2011年6月28日 (火) 01時22分

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