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2013年2月18日 (月)

『日本人のための世界史入門』──だから日本(人)は舐められる(笑)

小谷野敦著『日本人のための世界史入門』(新潮新書)

 興味本位で本書をぺらぺらやって、そのあまりの内容のなさに呆れたので、あえてレビューを書くことにした。「日本人のための」と銘打ちながら、本書はいったい、どういう人々を読者として想定しているのだろうか? 思いつくだけでも以下のような人々が想像される。

 1、著者よりバカ 2、高校レベルの知識もなく、世界史というとなんとなく難しそうで引いてしまっている人、しかし、できれば、いっきに世界史を理解したい人々 ……

 本書の著者の態度はだいたい、1のような人々を当て込んでいるのはわかる。しかし、もし、2のような人々がいるなら、本書を読んでも、世界史はいっきにわからない。なぜなら、本書の著者に世界史がつかめてないようであるから。だいたい、世界史をいっきにわかろうという態度がバカである。

 著者は、キリスト教が「よくわからない」そうである。キリスト教はユダヤ教の一派として始まり、その知識なくして、あらゆる欧米の哲学、文学を語ることは不可能である。よって、本書は、まがい物であることを自ら告白しているようなものである。だいたいこんな本を出す方も出す方である。こういう、芸能週刊誌のような切り口しか持てない著者の文章を、「世界史を教える」本として、堂々と売り出している国の文化程度は知れたものである。

 同じ新潮新書でも、元朝鮮労働党幹部が匿名で書いた、呉小元『ハダカの北朝鮮』の方がはるかにためになる。そして、あの「たもやん」(田母神俊雄)の『だから日本は舐められる』(双葉新書)の方がはるかにマシである。

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