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2013年5月17日 (金)

『橋下徹氏とその支持者たちの「国際常識」欠如に関する考察』

>民主党の細野豪志幹事長が16日の記者会見で「極右政党ということを認めたようにしか見えない」と批判するなど、維新は窮地に陥ろうとしている。

上記は、民主党の細野氏の見解だが、NYTimesのブロッガーも、実際にそう書いている。

「He's known for provocative right-wing statements,……」(「彼は挑発的な右翼的声明で知られている……」)

http://takingnote.blogs.nytimes.com/2013/05/15/did-japan-need-comfort-women/

>社民党の福島瑞穂党首ら女性議員11人も同日、そろって記者会見し、撤回と謝罪を求めた。橋下氏はこれに先立ちフジテレビ番組に出演。風俗業の活用を勧めた発言について、「表現の拙さがあった」「あまりに国際的な感覚が乏しかった。(発言が)買春、売春と受け取られたことは反省すべきだ」と謝罪した。(mns産経ニュース2013.5.16 23:01より)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130516/stt13051623350017-n1.htm

これは、まったく世界的趨勢としてもこの通りで、「国際的感覚」というより、「国際的常識」がなさすぎるにもほどがある。しかし、ことひとり、橋下氏だけの問題ではなく、ブログやTwitterなど、ネット上で橋下氏ら「右翼」グループを擁護している人々にも言えることである。

一応、総理である、安倍首相は、「国際的常識」を持っていると見えて、橋下氏に反論している。

しかし、それ見たことかと、橋下氏を切り捨ててもオシマイにしてもしょうがない。

まず、第一に、「従軍慰安婦」という「婉曲表現」である。これは、NYTのブロッガーも、

「the Japanese euphemism is ーcomfort womenー for the Japanese Army」(日本的な婉曲表現ではー慰安婦ー軍隊のための」)と書いている。そして実態は、「wartime rape and sexual enslavement」(「戦時のレイプと性的奴隷」)という表現を使っている。私もそうだと思っていたので、やはり欧米でもそういう認識かと思った。

この認識は、「世界のBBC」も、同じである。

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-22519384

BBCの場合は、記者の個人的ブログではなく、公式に記事に、

「Some 200,000 women in territories occupied by Japan during WWII are estimated to have been forced to become sex slaves for troops」と書いている。

つまり、世界的なメディアの認識として、橋下氏の発言は、「戦争に売春はつきものだ」(石原慎太郎氏の意見であるが、さすが「作家」なので、表現がうまい(笑))どころではなく、「戦時に、レイプは必要だった」ということになるのである。常々、NYTとかBBCを読んでいれば、そういう感覚も育つだろうが、まあ、なんか国内の駆け引きだけに終始した結果なんでせうか。確かに、フランスにもドイツにも極右はいるが、「レイプが必要だった」と「堂々と」言った(ことに、すでになっている)政治家はいない。

この錯綜が今後どうなるか、私は知らない。

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