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2013年12月18日 (水)

『キャプテン・フィリップス』──自衛隊には完璧なソマリア語を話す隊員がいるか?

『キャプテン・フィリップス』ポール・グリーングラス監督

 

「窮鼠猫を噛む」的なソマリア人漁師たちが海賊と化す。仏新聞(ネット版)「ル・モンド」などで海賊の被害についてはしばしば目にしていた。これがそれかー……である。『ユナイテッド93』で、9.11の「実行犯」たちの姿も公平に描いた、ジャーナリスト出身のポール・グリーングラスは、今回の実際にあった事件でも、「実行犯」側の状況へのまなざしも忘れない。しかし、決して許される行為ではないが、そのように起こった事件の、現実には見られない「実況映像」というものが手に取るように「見える」のである。

 印象に残ったのは、救助に来た米海軍の駆逐艦に、完璧にソマリア語を話す、おそらく「ソマリア系」と見られるUSネイビーが乗船して交渉する場面である。ほかに、精鋭のシールズたちの、狙撃の精度もまざまざと見ることができる。

 そして、やはり、トム・ハンクスの偉大ともいえる演技力である。キャプテンが登場した場面からもう引き締まっているのである。ふだんから危機管理意識の高い船長であったればこそ、部下たちの命を救いかつ、自分も生き延びたのである。ソマリア人の海賊たちも、そのやせ方といい、思わず俳優であることを忘れてしまうほどである。

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