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2014年3月 5日 (水)

『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』──文章力はないが主張はブレてない

『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』(池田潤著、2013年8月刊)

 勉強本というのは、だいたい似たような内容になるし、あの齋藤孝も、茂木健一郎も、さまざまな本を参照しているので、ここに書かれている「結果を出す法則」や「勉強する時の心構え」などが、どこかで見たようなものであっても構わない。むしろ何度も、同じような内容を見ることによって、リマインダーとして使用することもできる。さらにいいのは、よりよい文章によって、効率的に書かれている場合である。

 しかし、本書は、目次の項目に興味深いものがあったので購入してしまったが、その項目の本文を見ると内容は「空(から)」で、次の項目に進まないと、前の項目の「答え」は書かれていないことがままあった。要するに本書は、行替えの多さもさることながら、「情報量」からいったら、数ページで収まる内容のものしか伝えていない。ときおり作文のように「私事」が混じる。要するに、文章力がない。

 こういう著者が、インターネットを使って受験生に「コーチング」しているというが、なんとも胡散臭い仕事である。予備校教師や家庭教師には、りっぱな著者がいるが、ネットを通じてというのは初めてである。しかも、齋藤孝や茂木健一郎は、ほかに職業を持っていて、おそらくサービス精神から勉強本を書いている。勉強法を指南する、それがそのまま職業になっているのは、なんとも危うい。アメリカのコーチングの本もときどき読むが、このような内容では、「日本の一部の受験生」しか相手にできないだろう。

 勉強というのは、量をこなしているうちに、著者がいうような「抽象性」や応用力は自然についてくるものである。

 ついでに言えば、私は、8つか9つの有名レンタルブログを試しているが、著者が使用している「アメブロ」というのは、菅直人氏や海老蔵など、有名人が多く使っているが、付加機能が多すぎ、デザインも目がちらちらして、使いにくい。聞いただけで覗く気もしない。

 しかしながら、常に「なぜ」を考えるという態度と、「なにかをやめなければ、勉強時間を増やせない」という主張は、いくら言っても言い過ぎということはないので、本質的にはブレてないということで、★は3つとしておく。

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