« 『寂しい丘で狩りをする』──復讐するは誰にあり? | トップページ | 『愛されたもの』──ウォーの本質を伝え得ない、残念な訳 »

2014年4月23日 (水)

『新潮45』2014年5月号──『世界』より、こちらを読むべき

『新潮45』2014年5月号(2014年4月18日、新潮社刊)

 書店で見て、やはり、表紙に印刷されていた『「モンスター・サイエンティスト」小保方晴子の造られ方』『STAP細胞をめぐる悪いやつら』に眼が行って即購入して、「熟読」した(笑)。ついで、特集「何様つもり」のプーチン、籾井勝人(NHK会長)、上野千鶴子、野依良治(理研理事長)のところを拾い読みした。ネット上でも、これらの人々の「問題」は、ニュースサイトを中心に散らばっていて、個人の勝手なつぶやきやわめきは、べつにしても、読むことができ、「だいたい」のところはわかる。しかし、日々のニュースは、あくまでニュースの範囲内で、もう一歩突っ込んだ内容を知りたいと思っても、思うように情報を集めることはできない。そこで、本誌に出番である。ま〜、切り口、文体は、やや「週刊誌」的ではある。しかし、「週刊誌」より、綿密に取材しているし、考え方も、それほど偏ってはいないと思う。むしろ、良識ぶって、七難しい記事を並べている左翼系『世界』よりは、よりこんにちの状況をつかんでいるし、コミットしていると思う。

 肝心の「小保方問題」は、サイエンス・ビジネスとカネをいかに集めるかが絡んだ、魑魅魍魎の世界を、できうるかぎり明確にしている。問題は、「CTR再構成」だな、と思った。専門的用語で、私もよくわからない(笑)が、これがあるかどうかによって、STAP細胞が真の現象かどうか証明できるようなのだが、理研は、そこのところをうやむやにしたまま、小保方論文を本人の意図を超えた内容を世間に発表し、それが「ない」ことを知った、共同研究者の山梨大若山教授は、失望し、論文の取り下げを真っ先に勧めた。

 確かに、小保方氏は、早稲田大学理工学部という、科学者のあり得べき態度などまったく教えないところで学んだ「モンスター」なのであるが、理研がそれを利用したという構図も明らかにされている。ちなみに、小保方氏が支持したハーバード大のバカンティ教授とやらは、麻酔医であって、博士号は持ってないそうである。

 ……いや〜勉強になった。

|

« 『寂しい丘で狩りをする』──復讐するは誰にあり? | トップページ | 『愛されたもの』──ウォーの本質を伝え得ない、残念な訳 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『新潮45』2014年5月号──『世界』より、こちらを読むべき:

« 『寂しい丘で狩りをする』──復讐するは誰にあり? | トップページ | 『愛されたもの』──ウォーの本質を伝え得ない、残念な訳 »