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2014年7月28日 (月)

『簡単、なのに美味い!家めしこそ、最高のごちそうである。』──所詮「ブンヤあがり」のあだ花本(★)

『簡単単、なのに美味い!家めしこそ、最高のごちそうである。』(佐々木俊尚著、2014年2月、マガジンハウス刊)

 著者は『キュレーターの時代』という本が話題になっていたので、私も買って、読まずにそのまま、ブックオフ行きかどうか迷っていた。数日前、ついうろうろとKindle本で、「オーナーズ」なんとかで、タダになるというので本書を「購入」してみた。私も、「家めし」がほとんどなので、なにか参考になるかと思ったが、見てあきれ果てた。ほかのレビュアーの方も指摘しているように、カンケイない、しかも「ツボをはずした」ような身辺雑記的「おしゃべり」が、料理レシピの合間に、「コクゾウムシ」(お米に入り込むあの虫である)のように混じっている。

 私は主婦であるが、この筆者のように、夫が毎日毎日、「女の城」(台所)で、「今日のおかずはどーしよー?」と考えているなどぞっとする。この筆者は女の楽しみを横取りし、大いばりである。もちろん、男性が料理を作って悪いわけはない。しかし、この著者のような、「主婦的発想」は、どこか違和感を感じる。どうしてだろうと考えるに、おそらく、主婦があたりまえのようにしていることを、この著者は、自分のオリジナルの発見のように書いていることだ。男性でも、プロの、土井善晴センセイなど、ほんとうにオリジナルなレシピや考え方を更新をされているが、そういうテッテイしたものともほど遠い。

 いちばんいけないのは、この著者、「新聞記者時代」の「自慢話」(?)を披露して、これも、「ブンヤ」特有のズレに気づいてない点だ。「ブンヤ」という言葉は、品のない、差別語のような気もするが、この著者の書きっぷりをみて、急に思い出したのだった(笑)。めでたく会社員を卒業し、文筆業一本でやっていくおつもりなのだろうが、やはり「ブンヤあがり」の書き手にありがちのように、この著者の文章は、教養の基礎がまったくないのである。『キュレーターの時代』は、すでに時間も経ったことだし、これで、「読まずにブックオフ行き」が決まった(笑)。

 写真は私の料理です(笑)。

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