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2016年10月12日 (水)

『ジェイソン・ボーン』──甘さ0%、ジェームズ・ボンドの終わり(★★★★★)

『ジェイソン・ボーン 』(ポール・グリーングラス監督、2016年、現代『JASON BOURNE』)

すでに出尽くした感のある「スパイもの」。老舗は、イアン・フレミング原作「ジェームズ・ボンド」シリーズ、と、こちら、ロバート・ラドラム原作、「ジェーソン・ボーン」シリーズ。どことなく名前も似ているのは、ラドラムが、フレミングをパロッたのかも。いずれにしろ、昔のスパイ小説で、電子機器はほとんど出てこない。また、敵は、「ソ連」ではない(笑)。そこをいかに二十一世紀も十年以上過ぎた現代の「スパイもの」として仕立てるか。いま、「スパイ」とは言えば、当然、ネット社会を背景にした「スパイ」。とくに、ハッカー、それに対するセキュリティ、監視社会、国家とビジネスなどである。本作は、スノーデンのCIA暴露「以後」として、暴露と監視をテーマに、再び「悪役」は、CIAに戻って来た。なかでも、その「長」の、トミー・リー・ジョンズ。あれ? CIAにも血の通った人間はいたはず──の、前作、前々作? それが今回、悪の化身のような男が牛耳って、ジェイソン・ボーンを葬る……のではなく、もう一度、「こちら」へ取り込もうとしている。

 そして、世界監視を夢見て、IT企業の最先端にいる、若手起業家(ザッカーバーグを思わせるSNSのトップの設定だが)のインド系(いかにも)の青年。迎え撃つIT得意の優秀な部下に、アリシア・ヴィキャンデル。「コケティッシュな女スパイ」は卒業して、今回、甘さ何処にもない「理系女」(こういう非知な言葉はすきではないのだが、あえて)。これが、例の若手起業家と、スタンフォードで同級生だった、という一瞬の紹介は、なかなかに染みた(笑)。

 さて、主役のボーンであるが、昔の仲間のニッキー(当然、こちらも理系女)に助けられて、おのれの過去の「CIAのマル秘ファイル」を入手。父の死と自分の過去を知る。腕力だけでなく、当然、デジタル機器にも強くて、それを駆使しての戦いである。もちろん、グリーングラス監督ならではの現実感、カーアクション、戦闘あり。今回、アリシア・ヴィキャンデルがどこまで信じられる女かということが焦点だが、「007」のようなわけにはいかない(笑)。甘さ0%、ジェームズ・ボンドは完全に終わった。サイレンが鳴り、テーマ・ミュージック!→「Extream way」(モービー)、私はこれを、前作からiPodで聴き続けている(爆)。

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